弾き語りのキーの決め方 — Transpose と Capo、動かすのはどっち
2026/8/13
サビで声が裏返る。低いところが鳴らない。原因は喉ではなく、キーが自分の声に合っていないことがほとんどです。譜面の上にある Transpose と Capo は、まったく別のことをします。この違いが分かると、その日の声で歌えるキーが数分で決まります。
Transpose は声の高さ、Capo は押さえる形
Transpose(−6〜+6)は、鳴る音そのものを半音ずつ上げ下げします。声が届かないときに動かすのはこちらです。
Capoは、鳴る高さを変えずに、押さえるコードの形だけを変えます。B♭ や F♯m のような、指の痛い形が続くときに動かします。
譜面の上部にある Key は「いま押さえている形のキー」です。カポを1つ上げると Key の表示は半音下がりますが、鳴っている高さは変わりません。ここが取り違えられやすいところです。
3分で決める手順
- まず原曲のまま、サビだけ歌う。頭から通す必要はありません。いちばん高い場所だけで判断できます。
- 苦しければ Transpose を −1 ずつ下げる。低すぎて息が漏れるなら +1 ずつ上げる。声が決まるまで Capo は触りません。
- キーが決まってから Capo を動かし、押さえやすい形を探す。G・C・D・E・A・Em・Am の形に寄せると、たいてい手は楽になります。
- 決めたキーは、その日の練習のあいだ動かさない。毎回変えると、喉も手もその曲を覚えません。
声の高さは体調で動きます。朝と夜で半音ちがうのは普通のことなので、翌日また決め直してかまいません。
この特集の曲で試す
カポを動かしたときに、押さえる形がどう変わるかが分かりやすい曲を選びました。数字は「その形に寄せたいときのカポ位置」です。
- 水平線 / back number — 原曲 B♭。Capo 3 で G の形になり、Em・Bm・D が並びます
- どら息子、地元へ帰る / 里帰り — 原曲 B♭。同じく Capo 3 で G の形
- サヨナラCOLOR / SUPER BUTTER DOG — 原曲 B。Capo 4 で G、Capo 2 なら A の形
- 拝啓、少年よ / Hump Back — 原曲 A。Capo 2 で G の形
- 魔法の絨毯 / 川崎鷹也 — 原曲 A♭。Capo 1 で G の形になり、D♭ が C に変わります
- 朝が来る前に / 秦基博 — 原曲 A♭。Capo 1 で G の形
- ネーブルオレンジ / 乃木坂46 — 原曲 C。開放弦の形が多く、キーを動かす前の基準にしやすい曲です
- いつかはまた / 里帰り — 原曲 G。カポなし。手の形を確かめる1曲目に
高さを決めたあとは、コード名をタップすると押さえ方が出ます。
静かなコード譜、KurotoChord。弾いているあいだ、譜面がじゃまをしない。